川越市の不動産売却における概要は?住環境や相場を解説
「川越市に家を買っても大丈夫?」と地域の特徴が気になっている方は多いでしょう。
川越市は歴史や文化が豊富な印象が先行しがちですが、商業施設や学校など生活面でも役立つ施設が充実しています。
本記事では、川越市の概要や住環境をお伝えしたうえで、将来的な不動産売却の相場や可能性について解説します。
川越市の概要や特徴について
川越市は埼玉県の南西部に位置する地域で、電車を使って1時間以内で都心にアクセスできる利便性が魅力のベッドタウンです。
概要として深い歴史や文化があり、県内有数の観光地としても知られてる「蔵造りの町並み」「時の鐘」は、頻繁にテレビ番組やネット記事などで紹介されています。
令和5年の観光客数は、700万人(国内観光客が約650万人・外国人観光客が約60万人)を超えました。
週末・祝日・長期休みになると、イベントも盛んにおこなわれており、たくさんの観光客が集まるため賑わいのある街として知られています。
「蔵造りの町並み」「時の鐘」のほかにも「川越氷川神社」「喜多院」など人気の観光名所は数多くあります。
毎年おこなわれているイベントとしては、夏に開催される「百万灯祭り」と、秋に開催される「川越まつり」が人気です。
多くの観光客が集まる街として活気がある川越市は、再開発が急速に進められているため、人口35万人を突破し増加し続けています。
全国の高齢化率が28.9%に対して川越市の高齢化率は27%と、わずかながらも全国平均を下回っています。
全国平均程度の高齢者層が住んでいる一方で、子どもを中心とした若年層も多く住み移っている背景から、これからも幅広い世代の方たちに向けた土地開発が期待できるでしょう。
中心地の駅周辺に住むのであれば、観光客が多く集まるエリアになるため、休日・祝日・長期休みは公共交通機関が混み合う可能性が高いです。
観光地化されているため、居酒屋やバーなどアルコールを提供する飲食店も多くあり、夜などは泥酔した観光客とのトラブルにも注意が必要です。
観光客や飲食店の多さに関しては、一長一短といえるでしょう。
静けさやのどかさを重視する人にとっては不向きな可能性がありますが、閑散としているよりもかえって人の目がつきやすくて治安が良くなるケースもあります。
子育てをするうえで、夜遅くまで飲食店などで賑わっていれば、暗い道を歩かずに済むのはメリットにもなりえます。
さらに、徒歩圏内で手軽にアクセスできる飲食店や観光スポットがあれば、遠出をしなくても外出を楽しめるでしょう。
中心地から少し離れるだけで雄大な田園風景が広がっているのも川越市の魅力です。
自然あふれる環境で生活したい人は、中心地から少し離れたエリアの土地を調べてみるのがおすすめです。
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川越市の住環境について
川越市在住の住環境で優れている点として、交通利便性・商業施設の多さ・文化と伝統の豊富さ・自然環境の4点が挙げられます。
まず、埼玉県に位置する地域ですが川越駅にはJR川越線と私鉄の東武東上線の2種類が通っており、東京都内へのアクセスは1時間ほどです。
湘南新宿ラインを乗り継げば新宿駅まで約40分でアクセスできるため、東京都心から離れていても生活しやすいです。
快速も停車する大きな駅になるため、最寄りの学校や医療機関に行くにも、休日に遠方に外出するにも比較的利用しやすいでしょう。
川越市のほか、本川越氏や川越市駅など主要な駅は多数あるため、子育てやシニアライフなど生活の基盤に適したエリアを居住地に選ぶのがおすすめです。
続いて、川越駅には駅直結になっている商業施設が複数あり買い物・食事・エンタメなどがまとめて堪能できます。
東口の連絡通路を抜けるとアトレ川越があり、地下1階から7階まで食料品・日用雑貨・ゴルフスクール・ストレッチ専門店などがあります。
西口の出口からルミネ川越・ペデストリアンデッキの順に進むとU-PLACE(ユープレイス)と呼ばれる複合施設が利用可能です。
さらに、全長1㎞に及ぶクレアモールは、日本国内のベッドタウンのなかでも有数の大きさを誇る大きさです。
有名チェーン店から地元に根付いた個人店まで、利用用途に合わせてさまざまな使い分けができて、買い物には困りません。
さらに、川越らしさが溢れる小江戸の街並みは観光客からも地元民からも高く評価されています。
百万灯祭りや川越まつりは、観光客と地元民が多く訪れる祭りです。
街全体が活気付いて季節の変わり目を感じられたり、お店の出店やイベントの主催者側として内側から伝統文化に携われるのも魅力といえるでしょう。
最後に、商業施設や観光名所が多くある一方で少し離れたエリアは自然環境が優れているメリットもあります。
学校や仕事のために公共交通機関が多くある場所を選ぶのは大切ですが、休日など車や電車で少し移動すれば雄大な自然が広がります。
川越水上公園のある小室エリアは、数㎞のランニングできる遊歩道・ドッグラン・スワンボートに乗れる池などがあっておすすめです。
のどかさや静けさも大切にしたいと考える方にも、川越市はぴったりです。
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川越市の不動産売却相場について
川越市の中古一戸建ての不動産売却相場は、1坪あたり約91万円です。
10年前と比較すると0.7%上昇しており、今後も不動産価値は緩やかに上昇すると推測されます。
2005年頃に1坪あたり100万円を超える時期があり、2010年〜2015年には85万円近くまで不動産価値が暴落しました。
その後、95万円まで上昇して少し落ち着いた現在は、緩やかに維持しています。
川越市にある中古一戸建ての平均は、築年2008年・最寄り駅までの所要時間20分・専有面積30坪・土地面積40坪です。
平均的な数値を当てはめた場合、中古の一戸建て物件の売却価格は2,748万円となります。
川越市の中古マンションの不動産売却相場は、1坪あたり約143万円です。
10年前と比較すると18.4%上昇しており、今後も不動産価値は上昇すると推測されます。
2005年から1坪120万円前後を維持しており、2015年を境に急上昇しました。
川越市にある中古マンションの平均は、築年1994年・最寄り駅までの所要時間12分・専有面積18坪です。
平均的な数値を当てはめた場合、中古マンション物件の売却価格は2,597万円となります。
川越市の土地の不動産売却相場は、1坪あたり約42万円です。
10年前と比較すると2.4%上昇していますが、2005年から上昇と下落を繰り返しているため今後の見通しは定かではありません。
川越市にある土地の平均は、最寄り駅までの所要時間20分・専有面積0坪・土地面積60坪です。
平均的な数値を当てはめた場合、土地の売却価格は2,541万円です。
不動産売却によって得られる利益は、売却価格から取得費・譲渡費用を差し引いた金額になります。
つまり不動産市場の相場以上で売却が成立したとしても、取得費よりも安い取引になれば、実質的な利益はマイナスと判断します。
譲渡益が出た場合は、所有期間に応じて税率が変動する点を理解しておきましょう。
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まとめ
川越市は、国内外から観光客が集まるような伝統的な街並みや夏と秋に開催される大型祭りが人気で、活気のある街です。
交通機関や商業施設が充実しているうえ、1時間ほどで東京にアクセスできる手軽さから移住者も増えています。
不動産売却相場も上昇傾向にあるため、将来的に譲渡益を出せる可能性も高いので、新居の候補として有力といえるでしょう。