長期金利が上昇すると自分のローンはどうなる?
住宅ローンには「固定金利型」と「変動金利型」の2種類があります。固定金利は金利が一定ですが、変動金利は経済状況などで金利が変動します。では長期金利が上昇していくと、住宅ローンにどういった影響が出てくるのでしょうか。
変動金利は低水準で推移
住宅ローンの変動金利は、取引期間が1年以内の短期金利をもとに決まります。そのため、基本的には長期金利が上昇しても、ほとんど影響はありません。
短期金利は、日銀が決める政策金利の影響を受けます。2022年12月の金融政策決定会合で、マイナス金利政策を続けることが決まりました。
現在の状況では、政策金利の引き上げは考えられないため、恐らく変動金利は上昇しないでしょう。
固定金利は多少上昇する可能性
住宅ローンの固定金利は、長期金利をもとに決まります。日銀が長期金利の政策を変更したことにより、金融機関の多くが固定金利を引き上げました。
金利を引き上げた理由は、アメリカなどの諸外国との金利差が開いてしまったためです。2023年にアメリカや欧米諸国がさらに利上げを続けると、日銀の政策によって固定金利が上昇する可能性もあります。
ただし、固定金利が急激に上昇する可能性は低いです。とはいえ、動向を正確に予測するのは難しいため、これから固定金利のローン利用しようを考えている人は、こまめにニュースなどをチェックしておいたほうがいいでしょう。
金利を確認するのが大変な人は固定金利を
固定金利の場合、金利が固定されている期間中は金利の見直しがありません。そのため、いちいち金利を確認するのが面倒という人に向いています。
また、子供の養育費のような長期間にわたる支出がある場合には、変動金利よりも固定金利のほうが毎月の支出が予測しやすくなります。
まとめ
変動金利の住宅ローンを利用している場合、返済途中で金利が上昇する可能性があります。住宅ローンの利息額は借入残高によって決まるため、金利が上昇したときのために繰上返済できるように資金を準備しておくのがおすすめです。借入残高を減らせば、返済負担の上昇を抑えることが可能です。