REIT(リート)と不動産投資の違いを詳しく解説
REIT(不動産投資信託)とは、不動産を証券化して証券市場で売買する投資手法です。それに対して実物不動産投資は、実際に不動産を購入して、自分で管理・運営を行う投資手法です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、詳しく解説していきます。
REIT(リート)とは
REITとは「Real Estate Investment Trust」の略で、日本語にすると「不動産投資信託」という意味です。投資家から集めた資金で不動産への投資を行い、得られた賃料収入や売却益などを投資家に分配する金融商品のことを指します。
REITと不動産投資の違いは、物件を実際に所有するかどうかです。
REITのメリット・デメリット
REITの大きなメリットは、証券を保有するだけで配当所得が入ることです。売買のタイミングは自分で考える必要がありますが、配当を得るための労力は基本的に必要ありません。少ない資金で始められるのもREITのメリットです。
デメリットとしては、短期間で大きく値下がりするリスクが考えられます。リーマンショック時には、複数の不動産投資法人が倒産しました。また、コロナ禍においても大幅に下落しました。
不動産投資のメリット・デメリット
不動産投資では、自分で不動産を運営・運用する必要があります。手間はかかりますが、その分自由度が高く、将来を予測しながら戦略的に収益をコントロールできるのが大きなメリットです。
デメリットとしては税金面の負担が考えられます。取得時には登録免許税と不動産取得税がかかります。さらに固定資産税も毎年かかるため、それなりの負担となります。
まとめ
REITと不動産投資には、それぞれメリット・デメリットがあります。REITは少ない自己資金から始められるところがメリットですが、短期間で暴落する可能性があるリスクがあります。不動産投資には収益を自分でコントロールしやすいメリットがありますが、税金などの負担がかかるデメリットがあります。メリット・デメリットを理解した上で、どちらが自分にあった投資手法か考えてみましょう。